2023.12.15

Sansanの営業マネージャーからシリーズDのスタートアップ幹部候補に転職!「投資家視点のヘッドハンター」との出会い

業界トップクラスのヘッドハンターだけをご紹介するエージェントマッチングサービス【エージェントファインダー】。同サービスを活用して内定を勝ち取った転職者は、どのような転職活動をしていたのでしょうか。今回はSansanの営業マネージャーから、シリーズDのスタートアップに内定・転職したAさんにお話を伺いました。

Aさんはリクルートで営業経験を積んだ後、Sansanへ転職。営業マネージャーとして顧客開拓に従事し、Sansanの事業成長に大きく貢献します。やりきった感覚を得たAさんは、第二のSansanのような環境を求めて転職活動をしますが、思うような求人に出会えずにいました。

そんな中、「自分に合うヘッドハンターを紹介してくれる」エージェントファインダーの存在を知り登録。SaaS、AI、IoT、fintech、サブスクなどのスタートアップ領域で多数の実績を持つヘッドハンター、株式会社フューチャーリンクの松井氏と出会います。松井氏のサポートのもと見事、シリーズDのスタートアップに幹部候補として内定。

「松井さんは、今まで出会ったどのヘッドハンターとも違った」と語るAさんの転職活動ストーリー、スタートアップ転職の裏側について話を伺いました。

リクルートからSansanへ。営業として事業成長に貢献

–内定おめでとうございます。これまでのキャリア、今回の転職を検討された経緯から、聞かせてください。

新卒で製薬会社に入社し、営業を経験後、リクルートに転職しました。6年強、HR事業部で営業をしていたのですが、組織変革に伴い異動に。

そこで自分のキャリアについて考えました。このままリクルートに居続けるほど、HR事業へのこだわりがあるのだろうかと。答えはNOでした。リクルートで年を重ねるイメージも持てなかったので転職することに決めました。

すぐに大手の転職エージェントに登録しましたが、なかなか希望にマッチする求人を紹介してもらえない……。そこで、仕事でお付き合いのあった中小エージェントに相談し、紹介されたのがSansanでした。

–Sansanに転職を決めたのはなぜでしょうか。

紹介を受ける少し前に、テレビでSansanの存在を知りました。名刺をデータ化して、人脈を共有するプラットフォームを作っていると。

リクルートで営業をしていたとき、人脈の見える化は大事だと常々感じていました。というのも私自身、顧客管理システムで担当営業を調べてコンタクトをとり、情報収集して自分の営業に活かすということをやっていたんです。

だからこのサービスはいずれデファクトスタンダードになるだろうと感じていました。今ほどの地名度はありませんでしたが、強い可能性を感じて転職を決めました。

–Sansanではどのような仕事を?

一貫してフィールドセールスに従事していました。最初の数年はプレイヤーで、後半はマネージャーです。スモールもミッドも、エンタープライズも。一通り経験し、やりきった感がありました。

従業員がどんどん増えてきたこともあり、転職を決意して動きはじめました。

スタートアップへの転職活動で、エージェント探しに苦戦

–転職活動はどのように進めましたか?

LinkedInに登録して、オファーをくれたエージェント数社と面談をしました。ただ、出てくるのはキャリアの浅いヘッドハンターばかり。何か違うなと感じていていたところ、粕谷さんの存在を思い出しました。

粕谷さんとはリクルート時代からお付き合いがあり、人材紹介業をしていると知っていたので連絡しました。そこで、エージェントファインダーの紹介を受けました。

マッチするヘッドハンターと出会えず苦戦をしている転職者が多いこと、そんな転職者のために基準をクリアしたヘッドハンターだけを紹介するサービスをしていると。私自身がまさに感じていたことだったので、すぐに登録しました。

–エージェントファインダーからは、どのようなヘッドハンターを紹介されましたか?

職務経歴書を粕谷さんに送り、転職活動の軸を伝えると、3名のヘッドハンターを紹介されました。

ただ、3名と同時並行で転職活動を進めるのはキャパ的に厳しそうだと思い、直感的に良さそうだと感じた2名にサポートをお願いすることにしました。

2名とも、スタートアップへの転職支援を得意としているヘッドハンターでした。

投資家の目線を持つ、スタートアップに強いヘッドハンターとの出会い

–転職活動の軸はスタートアップだったのですね。

そうですね。スタートアップで、具体的な条件は3つでした。

  • 従業員100名未満の会社
  • PMF(Product Market Fit)は終わっているが、営業に苦戦している
  • ホリゾンタルSaaSで、営業系の攻めのDXをしている

MUSTは上の2つです。従業員100名未満。プロダクトはしっかりしているが、セールスに課題がある。ホリゾンタルと攻めのDXについてはWANTでした。

–2名のヘッドハンターとの最初の面談では、どんな印象を持ちましたか。

2名とも、これまで出会ったヘッドハンターとはかなり違いました。ローキャリアのエージェントとも、ハイキャリアのエージェントとも違う。

一番の違いは「転職成功のフィーを稼ぐことに主眼を置いていない」こと。2名共、キャリアアドバイザーというより投資家に近いヘッドハンターでした。転職成功フィーを稼ぐことより、いい人材を送りこむことで会社の価値が上がり、株価が上がることを目指している。非常に本質的だと思いました。

投資家に近い目線で会社を見ているので、成長戦略はもちろん、戦略実現のために必要な人材を精緻に把握している印象を受けました。

求人票との良い意味でのギャップ…面談で「食わず嫌い」に気づいたことがターニングポイントに

–2名のヘッドハンターとはどのように転職活動を進めたのでしょうか。

いくつか求人を紹介いただいたのですが、行きたい会社のイメージと違うとしばらくお断りしていました。新しい環境で、またゼロからスタートすることに尻込みしている自分もいました。

でも「Aさんを求めてる企業はたくさんあります」「一度会うだけでいいです」とご提案いただき、そこまで言ってくださるならと、面談を受けることにしました。

–実際面談に行ってみて、いかがでしたか。

これまで自分が食わず嫌いをしていたことに気がつきました。求人票では魅力を感じなかったのに、実際に会って話を聞いたら、すごく魅力的だったんです。正直驚きました。求人票のイメージと全然違っていたので。

でもよく考えたら当たり前の話です。私の希望はプロダクトはしっかりしているけど、営業に苦戦している企業。つまり、自分たちのプロダクトの魅力をうまく伝えられていない企業だったからです。

この面談を機に、「今後お薦めいただいた企業は全て受けます」とお二人にお伝えし、複数社で選考がスタートしました。

「力を貸して欲しい」。どこよりも強く求めてくれた、シリーズDのスタートアップ

–今回、内定・入社を決めたシリーズDのスタートアップとの出会いについて聞かせてください。

入社を決めたのは、フューチャーリンクの松井さんからご紹介いただいた企業です。

松井さんからは「教育DXをしている企業です」と紹介されていました。最初の頃、「教育はそんなに興味なくて……」と返答していたんです。ただ食わず嫌いをしないと決めたので、「やっぱり会います」と伝え、面談をすることにしました。

そして実際に話を聞いて、やっぱり食わず嫌いだったことがわかりました。想像以上に惹かれるところが多くありました。

–どういうところに惹かれたのでしょう。

社長や役員陣がすごく熱い想いを持って、取り組んでいることがわかりました。マーケットがあるからやる、儲かるからやる、ではないんです。日本の未来を変えるには、学習の在り方を変えなければならない。経営陣が本気でそう思っている。社会的意義を強く感じました。

一方で、営業がうまく機能していないためにサービスが広がっていかない歯がゆさも感じました。営業がうまくいけば、もっと事業は加速する!自分が入社することの意味を感じました。

–最終的な入社の決め手は何でしたか。

もう1名のヘッドハンター経由で紹介されたスタートアップ含め、3社で入社を迷っていました。ただ先方の熱意、本気度が明らかに違ったこと、私自身が貢献できそうな度合い、事業の社会的意義、共感……。この辺りが決め手になったと思います。

まず、選考が非常にしっかりしたものでした。初回は社長とのカジュアル面談。一次面接は取締役、二次面接は営業とマーケティングのトップ。最終面接は社長と取締役でした。

面接後に会食がセッティングされ、社長・役員陣の3名から「うちに来てください」と言われました。私の営業としての力を強く求めてくださっていると、嬉しく感じたと同時に、ここで私が加われば事業を大きく前に進められるかもしれない。そんな可能性も感じました。

実は、妻にも3社で迷っていると相談したんです。妻の答えも私と同じでした。娘がいるので、教育事業が自分ごとである点。また比較した3社の中でIPOに一番近い、シリーズDだったことがその理由でした。

–先方からしても、まさに求めていた人材と出会えた感覚だったのでしょうね。

そうですね。どうしても来てほしいという強い想いが伝わってきました。

先方からの強い想い、事業の社会的意義、私自身が貢献できる可能性……。「ここしかない」と自然と決意が固まりました。

思い込みを覆し、上場に近いスタートアップを紹介してくれた二人のヘッドハンター

–2回の転職でさまざまなタイプのヘッドハンターに出会ったと思います。エージェントファインダーから紹介したヘッドハンターと、過去に出会ったヘッドハンターは、どんなところが違いましたか?

今まで出会ったヘッドハンターは人材紹介業を営む「THEエージェント」でした。一方、エージェントファインダー経由で出会った2名は、投資家目線を持ったヘッドハンターでした。先ほどもお話したように、転職成功のフィーよりも、会社の価値をあげることに重きを置いている。そこがまず、大きな違いでした。

実は過去に、投資家に近いヘッドハンターと接触したことがあるのですが、紹介された案件は超アーリーステージのスタートアップばかり。従業員が10〜20名、シリーズAもこれから。プロダクトも完成してないようなステージでした。

その点、エージェントファインダー経由の2名はシリーズがC、Dくらい。ちょうど良い塩梅のスタートアップばかりでした。その辺りも私の希望にマッチしていました。

–求人企業の情報に詳しかったというお話もありましたね。

詳しかったですね。ただ、それ以上に印象的だったのは、2名とも社風に合うところを紹介してくださったことです。

–社風とは経営陣との相性ですか?

どちらかというと、プロダクトとの相性でしょうか。Sansanの営業で大切にしていたことやこだわり、自分なりの営業スタイルを伝えると、「この企業、事業領域だったら思う存分、力を発揮できますよ」と求人を紹介してくれました。

あとは2名とも、いい意味でしつこい(笑)。例えば、「ホリゾンタルSaaSに行きたい」と伝えると、「なぜホリゾンタルなんですか?大切にしているポイントを聞く限り、バーティカルでもいいのでは?」と、指摘されます。そして話をしているうちに、確かにバーティカルでもいいと考え直し、ホリゾンタルSaaSへのこだわりを捨てました。

これまで出会ったヘッドハンターは、私が「ホリゾンタルSaaSがいい」と伝えると、その通りの求人を紹介してきました。でもお二人は私の言葉をそのまま飲み込むことはしないんです。少しでも違和感があると「本当にそうなのか?思い込みこみではないか?」と質問をしてきます。松井さんからは、一度お断りした求人に対して、「やっぱりここは受けた方がいいと思います」と再提案されたこともありました。

でもその甲斐あって内定・入社が決まったので本当に感謝しています。お二人とのやり取りを通じて自分自身の考えが深まりましたし、時に考え直すきっかけにもなりました。

エージェントファインダーは、ベンチャー・スタートアップへの転職希望者におすすめしたい

–最後に、エージェントファインダーはどんな転職者におすすめですか?

接触しているエージェント、ヘッドハンターに満足していなかったり、何かしらの不満があったりする方におすすめしたいですね。

あとは、私のようにスタートアップへの転職希望者でしょうか。効率よく、マッチする求人を紹介してくれると思うので、ベンチャー志向の方は是非一度、利用されてはいかがでしょうか。

–入社はこれからですね。先方からの期待感は感じていますか?

ありがたいことに、ビシバシと感じています(笑)。入社したらこんなことを相談したいという連絡もいただいていて。新天地が今から楽しみです。

―貴重なお話ありがとうございました。新天地でのご活躍を心よりお祈りしています。

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