エージェントファインダーを通じて人気企業への内定を勝ち取った転職者はどのような転職活動をしていたのでしょうか?今回は外資系メーカーから大手コンサルティングファームであるEYストラテジー・アンド・コンサルティングに内定・入社されたOさんにお話を伺いました。(こちらの内定をサポートしたヘッドハンター中野 陵 氏のインタビューも併せてご覧ください。)
Oさん:外資系のメーカーで、RPA (Robotic Process Automation)と呼ばれるロボットを使用して、経理業務などを自動化するプロジェクトを担当する部署に所属していました。同社での仕事をする中で感じたのが、最先端の技術ではあるものの決まった事しかできず、自分に残るものがないのではと考えたのが転職活動を始めたきっかけです。
もともとは新卒でコンサルティングファームに入社し、外資系メーカーに転職したという経歴があります。事業会社も経験しておきたいという好奇心から転職を決めたものの、常に新しい事を勉強できるコンサルティングファームでの仕事の方が、やはり私には合っていると思ったのも転職理由のひとつです。
Oさん:自己応募では給与交渉がしにくい、求人企業が何を求めているのかがわかりにくいと思い、転職エージェントを探すことにしました。転職経験者の知人に聞いたり、大手転職サイトに登録したり、自分でネット検索をしたりとさまざまな方法で転職エージェントを探し、接触しました。
何人も転職エージェントの方に会って学んだのは「重要なのはどの転職エージェントに登録するのかではなく、どんなキャリアコンサルタントに出会うのか」ということでした。大手転職エージェントに登録したとしても、新入社員や経験が浅くノウハウが乏しい人が自分の担当コンサルタントになることが多々あります。そういった方との面談では、面接対策や情報提供も機械的になってしまい、納得のいく転職活動はできないと考えていました。そんな時に見つけたのが、私が希望するコンサルティングファームへの内定実績の豊富な、実力のあるエージェントを紹介してくれるというエージェントファインダーでした。
Oさん:エージェントファインダーから紹介して頂いたのは、アスパイア株式会社の中野さんとB社のAさんの2社でした。2社同時並行で転職活動を進めていきました。
B社のAさんに関しては、Aさんのもつ繋がりや強み、コンサルティングファームの転職事情などを初回の面談でお話していただきました。その後、私の希望を聞いた上ですぐに1社に応募することにしました。対応が早さが印象的でしたが、応募した会社から不採用の連絡があったため、Aさんとのやり取りはそこで終了しています。
アスパイア株式会社の中野さんに関しては、正直なところ最初に面談した際はお互いに緊張していたこともあり、他の転職エージェントとさほど違いはないように感じましたが、面談を重ねていくうちに、これまでの転職エージェントとは全く違い、真摯に私の転職活動に向き合ってくれていると感じるようになりました。
Oさん:アスパイア株式会社経由では4社を受けました。実際に転職したEYもアスパイア株式会社からの提案です。
私が今回の転職活動で最優先事項としたのは「コンサルティングファームに入社すること」でした。ただ中野さんは「コンサルティングファームに入社すること」をゴールとせず、転職した後、私のキャリアがより良い方向に向くようにと考えた上で、応募先企業を提案してくださいました。また、提案内容も1社につきポジションを3つ用意するなど、非常に丁寧な提案でした。応募する優先順位も私の意見を聞きつつ検討し、その上で応募するタイミングまで提案してくださいました。
Oさん:実際に受けた4社全てに面接対策をしてくださいました。面接日の直前はもちろん、各面接終了後に30分~1時間ほど時間を取ってくれ、その都度丁寧に面接へのフィードバックをしてくれました。
私が中野さんに対して他の転職エージェントと明らかに違うと感じたのは、面接で私自身が自分の言葉で回答ができるようにサポートしてくださったことです。嘘がつけない性格なので面接で模範解答をそのまま話すことができませんでした。面接を突破するために必要な考え方はもちろん、答え方や言い回しなど、一つ一つ丁寧にアドバイスしてくださいました。
実際、今回の転職では中野さんご提案のポジションで内定をいただき、毎日いい意味でのプレッシャーと刺激を貰っています。コンサルティングファームに入社することだけをゴールにしていたら今の私はなかったと思うと、本当に中野さんには頭が上がりません。
Oさん:選考という意味での面接は2回、事務的な人事部との面接が1回あり、計3回の面接がありました。
1回目の面接は応募したポジションのパートナーとシニアマネージャーが面接官でした。2回目の面接はパートナーの方が面接官でした。EY はダイバーシティ&インクルージョンに力を入れているのですが、その取り組みを進めている方でした。3回目の人事部との面接は、形式的なもので、事務的な確認事項がメインでした。正式な内定の連絡は3回目の面接の後でした。
Oさん:1回目の面接では転職理由、なぜ事業会社に転職したのか、そのポジションに応募した理由、これまでどういった資料を作ってきたか、なぜ大学院に進学したのか、新聞を読んでいるか、などを聞かれました。私は面接の最後に面接官に「私に足りないところなど、フィードバックはありますか?」と質問するようにしているのですが、その回答がとても的を射た回答だったのが印象的でした。
正直、一次面接を終えた段階では私自身受かったのかどうか自信は持てませんでした。ただ中野さんに面接の報告をすると「受かっていると思う」と言われました。
その言葉の通り、二次面接の連絡をいただきました。二次面接ではなぜEYを選んだのかという部分を深く質問されました。また、私自身のスキルなどにはあまり触れず、人となりについて質問されることが多かったと思います。これはEYの面接の方針なのかもしれませんが、二次面接の面接官の名前は事前に教えられていました。そのため、その面接官が何をしている方なのかなどを事前に調べて面接に挑むことができました。私も前職でダイバーシティ&インクルージョンに携わった経験があったので、話も盛り上がり、面接官も私のことを認めてくれているように感じました。二次面接は手応えを感じることができました。
Oさん:自分がこれまで経験したことのないポジションへの応募だったため、そのポジションに就きたい理由をしっかりと用意しました。ただ入社したいというだけでは決して納得してもらえません。そのポジションが社会的に必要な理由を実際にあった事件やニュースに紐づけて話せたことが大きかったと思います。
一次面接合格の通知を受けた後にいただいた面接官からのフィードバックでも、自分なりに調べて志望理由を話せていたところにやる気とポテンシャルを感じた、という言葉がありました。志望理由の回答も、中野さんのサポートなしには完ぺきに仕上げることはできなかったと思います。
Oさん:面接官と話した時に私自身を試すような発言がなかったことが大きかったと思います。他社の面接を受けた時には、自分の発言にミスがあると恥ずかしくなるような雰囲気がありましたが、EYではそういった雰囲気は一切感じませんでした。面接官は、入社後に一緒に働くメンバーになるので、面接の雰囲気の良さは入社を決める大きなポイントになったと思います。
Oさん:希望するキャリアを伝えると、自分の転職活動に最適な実績のある転職エージェントを紹介してくれるところがメリットだと感じました。通常であれば一社毎に転職エージェントに対して同じような話をしていかなければならず、その分時間もかかります。そういった手間を省きつつ、優秀な転職エージェントに出会えるところに魅力を感じました。
また他の転職エージェントには機械的に処理されるような感覚を覚えることが多々あるのですが、今回紹介していただいた2社の転職エージェントには一切それを感じませんでした。特にサポートしていただいた期間が長かったアスパイア株式会社の中野さんは、私自身のことをしっかりと見た上で発言しているというのが伝わり、本当に信頼できる方だと思いました。EY入社後も中野さんは気にかけて声をかけてくださり、先日も仕事の状況などをお話したところです。転職したから終わりではなく、今後も長期的なキャリア構築のアドバイザーとして頼らせていただきたいです。