2024.08.20

企業が求めている採用ポジション用に職務経歴書をブラッシュアップ。 大手事業会社のIT/DX職種への転職支援を実現するヘッドハンター

業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップヘッドハンター。エージェントファインダーで紹介する各ヘッドハンターは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇るヘッドハンターにその秘訣を伺いました。

今回登場いただくのは、sincereed株式会社でヘッドハンターをされている荒木氏。
約10年間に渡り、IT職種の転職支援をされてきた同氏に、ヘッドハンターへと至った経緯や大手事業会社への転職支援を実現させるサポート内容について詳しく伺いました。

荒木 駿佑さん
sincereed株式会社
エージェント

新卒でNECに入社。その後、外資系の転職エージェントやエグゼクティブサーチファームにて、コンサルティングファームやSIerへPM、ITコンサルタント、SE、営業、プリセールス職種などの転職支援を経験。2024年1月に現職のsincereed株式会社に入社。約10年間に渡るIT領域のヘッドハンターの経験をもとに、現職では、大手事業会社のIT・DX職種への転職を得意とする。

大手事業会社のIT・DX職種の転職支援に強いヘッドハンターになるまでの経緯

粕谷:

これまでのご経歴を教えてください。

荒木さん:

新卒でNECに入社して3年間はメディアやマスコミ業界向けに放送機器の営業を行っていました。会社や事業は安定していて、競合は東芝しかいないという状況の中、社会人として安定している一方で、このままだとチャレンジできることが少ないなと感じていました。

自分で生きていけるスキルを身につけたい、また当時は将来海外に住みたいと思う気持ちが強く、仕事で英語が使えるようになりたいと、外資系の転職エージェントに転職したのがヘッドハンターになった経緯です。そこから今まで約10年間ヘッドハンターとして仕事をしています。

なるほど、そうだったのですね。これまでにどのような業界、企業、職種の転職支援をされてきたのでしょうか。

当時いた転職エージェントでは、テクノロジー毎に担当をわけるというやり方をしていて、私はそこでSAPの領域を担当していました。そのため、私はIT業界の職種の中でもERP領域が一番詳しいと思っています。ERPなので、サプライチェーンや会計など企業のバックオフィス業務に使うようなところでしょうか。そのような職種への転職支援をしていたので、ITコンサルやSIerへのご紹介が多いですね。

現職のsincereedに来てからは事業会社のDX推進や、ERPから領域を広げて、CRMや顧客接点系のアプリといったIT職種全般の転職支援をしてきました。

ありがとうございます。どれくらいの年齢やレイヤーの方たちの支援が多いのでしょうか。

そうですね、コンサルだと、アソシエイトからシニアマネージャーくらい、事業会社だと主任・リーダーから課長・マネージャー職くらいですね。年齢は、30代前半が多く、幅としては20代後半から40代前半、年収レンジは800万円~1500万円ほどです。

そうなのですね。そのような求職者の方と面談するときに意識していることはありますか。

私は求職者の方との接点を多くすることを意識しています。

実際に入社が決まるまで、Google Meetなどのオンライン面談で10回くらいは会話をしています。初回の面談では相手の方のご経歴や転職に対しての希望などをしっかりと聞き、2回目の面談で提案する求人についてご説明する。その後選考に進んでいくと、面接前にその対策をしていくような流れですね。

企業のミッションや採用ターゲットを熟知することで、最適なマッチングを実現

粕谷:
荒木さんだからできた転職支援事例があれば教えてください。
荒木さん:

そうですね、いろいろありますが、直近だと大手のエネルギー企業の新規事業に関わるポジションへの転職支援事例です。

求職者は、大手電機メーカーで研究開発職をされていた方でした。転職を機に、日の目をみることが少なく、事業化されるには時間がかかる研究開発の仕事から、もっとリアルなビジネス、経営や事業に関わっていきたいという動機で転職活動をされていました。

私が最初に面談した時には、既にいろいろな企業を受けていましたが、研究開発をしている方は、実際のビジネスで経験を活かしたことがないという見られ方をすることが多く、この方も不採用になったりと転職活動に苦労をされていました。

そこでまずは職務経歴書を作る段階で、今までの研究開発職での経験から、今回の転職活動で希望されている職種に活かせるような、経営や事業に関わる仕事をしていたかどうかをヒアリングしていきました。すると実は社内に働きかけて予算取りをして、自分が研究した製品が世に出たというような経験をされていたので、この内容を職務経歴書に記載していただきました。

弊社では求人企業と定期的なミーティングを設けているのですが、実際に入社が決まった大手のエネルギー企業との打ち合わせでは、直接人事にこの方のやってきたことを職務経歴書を見せながらアピールしました。一回会ってみましょう、ということになり、そこからトントン拍子で内定まで進んでいきました。

なるほど、素晴らしいですね。これは荒木さんが、求人企業の求めるミッションや採用ターゲットを理解していたからこそ実現できたのでしょうか。

そうですね、この大手エネルギー企業の募集ポジションは、この企業の未来の命運をかけた新規事業だったんですね。その事業において、AIや機械学習の力を使って、製造業の脱炭素の推進や中小の製造業の後継者問題を解決するようなミッションがあり、このミッションは大手電機メーカーで研究開発をしていた方がAIやIoTを使ってやっていたR&Dの経験が活かせそうだなと思っていました。

実際に、書類選考の時はそれほど企業側の温度感は高くなかったですが、選考の中で会って会話したら、自然と相思相愛になっていき、入社までスムーズに話が進みました。

なるほど、企業に直接アピールすることで選考に進み、実際に会ってみたらお互い印象が良くて入社までつながったという素晴らしい事例ですね。最後に転職希望者に向けてメッセージはありますか。

転職活動はこれまでの生活を大きく変え、今後の人生に大きく影響を与える大切な分岐点です。且つ転職がゴールではなく、新たなキャリアのスタート地点ですので、転職先の企業で活躍できるか、自分の将来の希望に近づけるか、という点がとても大切です。

一人ひとりにとって最も良い選択肢は異なります。型にはめることなく、それぞれにとって本当に良いキャリアになるかという点を今後も最優先事項として徹底的に共に考えつつ、丁寧な支援を心がけていけたらと思います。

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