業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップヘッドハンター。エージェントファインダーで紹介する各ヘッドハンターは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇るヘッドハンターにその秘訣を伺いました。
原尾 美康さん
sincereed株式会社
エージェント
立命館アジア太平洋大学を卒業後、キユーピー株式会社に入社。その後、2021年に株式会社リクルートに転職し、転職エージェントとして活躍。リーダー業務や企画職も経験したのち、2024年にsincereed株式会社に参画。
粕谷:
原尾さん:
大学卒業後、キユーピー株式会社に入社し、約4年半にわたり法人営業を担当しました。その後、2021年に株式会社リクルートへ転職し、人事や法務などの管理部門、営業、マーケティング、事業企画といった幅広い職種のキャリアアドバイザー・リーダーとして従事。また、企画職としてプランナーも経験しました。2024年にはsincereed株式会社に参画しています。
人材紹介の仕事を始めたのは、「人々の可能性を最大化したい」という思いがあったからです。
リクルート在籍中の約3年間で、MVPや準MVPを複数回受賞し、20回近くの表彰をいただきました。また、入社から1年半で最速グレード昇格を果たし、リーダー経験も積みました。
強みのある領域は、営業、事業企画、マーケティング、クリエイティブ職、管理部門と、ビジネス系職種をほぼすべて網羅しています。そのため、領域横断的に幅広いご支援が可能です。中でも特に得意な領域は、事業企画、コンサル職、マーケ職の方のご支援ですね。業界としては、メガベンチャーなどIT業界に強みがあります。
また、大学では経営学部で投資戦略のゼミに所属しており、学生時代から企業分析に親しんでいました。現在も日常的に多くの企業情報をインプットしているため、基本的に全業界・多数の企業を網羅的に把握していることは私の強みです。
主にビジネス職の方々を中心にご支援していますが、リクルート在籍時には候補者様からのご紹介で、他職種の方をサポートすることも多々ありました。そのため、どのような職種でも対応できる点が強みだと考えています。
主にスカウトでの接点づくりを意識しています。リクルート時代に「リクルートダイレクトスカウト」のプランナーを担当していたこともあり、スカウトを見る候補者様の気持ちを想像しながら、ペルソナ設計やカスタマージャーニーマップを常に意識しています。
その結果、ありがたいことにスカウト返信率は社内で常にトップクラスでした。
面談で意識しているのは、「できる限り話しやすい環境づくり」です。転職を前向きに捉えている方もいれば、不安を抱えている方もいます。どんな方にとっても「心の拠り所」となれる存在を目指し、面談の時間が少しでも前向きな気持ちにつながるよう心がけています。
必ず面接対策をご提案しています。テクニカルな内容も大切ですが、まずは「今回の転職で何を叶えたいのか」をしっかり言語化し、ご本人と一緒に整理することを重視しています。そのうえで、実践的な対策もお伝えします。
また、ご本人にとって理想的な形での転職を実現できるよう、私だけでなく法人担当のアカウントマネジメント部門とも連携し、「転職がゴールではなく、転職後も活躍できるキャリアづくり」を意識して企業側と接点を持っています。
やはり何でも相談しやすい雰囲気づくりですね。「なんでも話してくださいね」とお伝えすることが多く、毎週定例MTGのようにお話ししている方もいます(笑)。
ストレングスファインダーでも「社交性」がトップに出るくらい、人と話すことが大好きなので、求職者様との時間をとても大切にしています。
そして、常に心がけているのは「誠実に、真面目に、迅速に」です。これはキユーピー株式会社で営業をしていた頃から大切にしている信念で、食品メーカーとして信頼を築く姿勢を今でも意識しています。
最近では、1年以上採用が難航していた大手飲料メーカーのCRMポジションに、教育業界でマーケティング責任者を務められていた方をご支援させていただきました。
本来このポジションではWebマーケティング経験者が求められていましたが、候補者様はWebマーケよりも戦略設計に強みを持つ方でした。一見、要件とは異なるように見えましたが、企業様と候補者様が在籍されていた企業のビジネスモデルが非常に似ていたこと、そして候補者様の戦略面での実績が企業様の抱えるCRM課題の解決につながるのではないかと感じ、人事の方にご相談の上、書類選考に進んでいただけるよう掛け合いました。
結果として、業界は異なれど、企業様が抱えている課題を解決してくれそうな点を評価いただき、内定に至りました。
私は「このポジションにはこの経験が必須」といった固定的な見方にとらわれるのではなく、ビジネスモデルの共通点や、候補者様ご自身の強みに着目することで、可能性を広げていくことを意識しています。
転職エージェントとの相性はとても大切です。今回の記事を読んで、少しでも「話してみたい」と思っていただけたなら、ぜひ一度お話ししましょう!