業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップヘッドハンター。エージェントファインダーで紹介する各ヘッドハンターは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇るヘッドハンターにその秘訣を伺いました。
藤江 理子さん
sincereed株式会社
エージェント
2017年に教育系ベンチャー企業へと入社し、学習塾の訪問営業に従事。その後、人事部にて新卒採用の責任者を経て、グループ会社の飲食事業部では商品開発や店舗運営など、幅広く業務を経験。2022年にポジウィル株式会社へ入社。これまで約800名以上のキャリアカウンセリングを行い、その後のキャリア設計から転職支援まで一貫して担当。担当トレーナーとしてベンチャー企業・大手企業問わず20代~30代をメインに、キャリアアップ転職から未経験転職など幅広くサポート。2025年にsincereed株式会社へ参画。
粕谷:
藤江さん:
新卒で教育系ベンチャーに入り、学習塾の訪問営業を1年半ほど経験しました。そこから人事部で新卒採用を担当し年間60人ほどの採用に携わったのち、グループ会社への転籍で飲食事業での商品開発や店舗運営などを幅広く担当しました。
その頃にちょうどライフイベントが重なり、これからの働き方や人生をどう送りたいのかと悩んだ時期があったんです。採用や育成の仕事を通じて、人の人生に向き合いながら成長に伴走していけることに面白さを感じていたので、これを仕事にしていきたいと前職のキャリアコーチングを手掛けるスタートアップにジョインしました。そこでは延べ800人以上のキャリアコンサルタントを担当。求職者の方の自己内省を深めるような支援に強みを持っていました。
求職者と求人企業の両面にアプローチでき、双方に誠実に向き合っていくスタンスに惹かれました。当社のバリューに「四方良し」というものがあり、「顧客」「社会」「自社」「自分自身」の四方がHappyとなる意思決定と行動を心がけよう、という思いが込められています。ビジネスのためにお客様に向き合うというのではなく、自社や自分まで含めた幸福を追求していこうという姿勢は素敵だなと思いました。
IT・SIerやSaaS、人材、コンサルファームなど領域は広く、20~30代の営業や企画、マーケティング職の経験者など、ビジネス職の方を中心にご支援しています。
具体的な紹介先として、事業会社ではNTTデータ様やNTT東日本様、SaaS企業ではいわゆる“5大SaaS”といわれる、エス・エム・エス様、ラクス様、Sansan様、マネーフォワード様にも紹介実績があります。コンサルファームでは、ベイカレント様など、「大手企業に強い」という当社の良さを生かした紹介を強みとしています。
前職からIT、SaaSや人材領域の経験が多かったというものもちろんあります。加えて、当社がもともと大手企業とのコネクションが強く、私のような両面コンサルタント以外に、企業様担当のRA(法人営業であるリクルーティングエージェント)が1社ごとについています。
私が個社との面談を重ねて情報を取りに行くこともありますし、sincerredとして持つ情報が社内ナレッジとして蓄積されてあるので、そこにアクセスすることでかなり具体的な、タイムリーな情報に触れられるという強みもあります。
例えばSaaS領域であれば、今はサービスが飽和状態では…という懸念を持つ求職者もいらっしゃいます。しかし実際は、「会社として今後こんな事業の展望を持っているからこそ、今こういうプロダクトを作っている」という戦略があるものです。そうした未来軸での話を企業からヒアリングし、求職者に伝えることで応募承諾につながることも多いですね。
美容系SaaSプロダクトの営業をしていた27歳の方のご支援で、一度は「現職に残ります」と意思決定された方がいました。その1年後に「やっぱり転職したい。やるなら藤江さんと一緒に動きたい」と連絡をくださり、大手人材企業の新規事業の営業ポジションでの入社が決まりました。
当初は「マーケティング職にいきたい」と比較的ふわっとした希望をお持ちでしたが、中長期的にマーケティングとしてキャリアを重ねていくのであれば、20代のうちに営業の経験を活かし、事業開発にも携わることができるポジションで経験を積むのもいいのではないかと話をしていきました。大阪から東京への転職という、勤務地を大きく変えての意思決定でしたが、1年前からキャリアの棚卸しをしたこともあり、納得感のある決断ができたと言っていただきました。
そうだとしたらうれしいですね。その方と初めてお会いしたときは、「自分の経験をこれからどう伸ばしていくといいでしょうか」といった、キャリア相談の意味合いが強かったです。そうしたコミュニケーションは前職でも多く経験してきたので、初回面談では、これまでの人生の意思決定を振り返り、これからどんなスキルや経験を積んでいきたいのかというキャリアビジョンの選定もすべて一緒に進めていきました。
転職の軸が定まっていない方や、初めて転職をする20~30代の方をご支援することが多く、漠然とした思いを一つずつ言語化していけるところは私の強みかなと思っています。
面談の中では、ヒアリングを徹底して深めていきます。職務経歴書を見ればある程度、その方の経験やスキルは理解できるのですが、先入観で決めつけることはしたくないんです。その方が何を大事に仕事しているのかという、人生の価値観の優先順位みたいなところを、話をする中で捉えていきたい。転職理由をかみ砕いていくと「業界を変える必要はないのでは」「そもそも転職しなくてもいいのでは」と、本人が気づいていなかったほかの要因が見えてくることもあります。
転職活動をする大きなメリットは、求職者の方が納得感を持って進んでいけるようになること。それが転職でも現職に留まることでも、本人が自分で意思決定したと思える状態をご支援していくことが何よりも大事だなと思っています。
応募企業の採用背景や、そのポジションで何をしてもらいたいのかという企業視点の情報は丁寧にお伝えします。企業の人事担当者との打ち合わせでは、求職者のどこを見ているのかをヒアリングしているので、それに沿った強みをアピールできるように一緒に考えていきます。
また、企業側にも「〇〇さんはこういう強みを持った方なので、御社の求める~~な部分と合うはずです」とプッシュすることもありますね。
そうですね。例えば事業会社とコンサルファームを両方受けている場合、コンサルファームのほうが相場として年収帯は高くなります。事業会社のほうには、「コンサルファームはこれくらいで検討しているので、もう一段階、年収を上げていただければ入社角度が高まると思います」と伝えることもあります。
求職者の視点に立てば、同じ条件あるいは近い条件で複数の選択肢があり、検討できたり選べたりするほうが、その後の納得感が高まるはず。できるだけ、ご自身で意思決定ができるような状況を作ることが、コンサルタントの役割の一つだと考えています。
転職すべきか迷っている方、キャリアの方向性が定まらない方も、まずは「コンサルタントと話をする」という一歩を踏み出してほしいなと思います。強みの言語化とキャリアの提案をさせていただき、これからのキャリア選択の参考にしてもらえたらうれしいです。
当社は幅広い業界の大手企業の紹介実績があり、求人数も豊富です。自分の経験・スキルではどんな選択肢があるのか、市場価値をまずは知りたいといったニーズにもお応えできると思います。