2023.01.26

ハイレイヤーのマネジメントポジションに特化。大手事業会社からベンチャー、コンサルファームまで、キャリア志向に合った選択肢を提示する

業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップヘッドハンター。エージェントファインダーで紹介する各ヘッドハンターは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇るヘッドハンターにその秘訣を伺いました。

藤井 俊介さん
sincereed株式会社
取締役副社長

1982年生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業。2005年メガバンクに新卒入社、その後2006年に株式会社リクルートキャリア(現リクルート)に入社。IT・インターネット領域の法人営業/営業マネジャー、営業領域・IT領域のキャリアアドバイザー組織のマネジャー/部長、東海エリアの部長・地方エリアの部長を歴任。2021年にsincereed株式会社を共同創業。

自身の経験を生かし、DX、IT領域のマネジメントポジション転職を支援

粕谷:

これまでのご経歴とともに、藤井さんが手掛ける人材紹介領域の強みや特徴を教えていただけますか。

藤井さん:

大学卒業後、銀行員を約1年経験したのち、リクルートに転職しました。IT領域の法人営業を5年ほど担当し、その後はIT領域のキャリアアドバイザー側へ。法人営業とキャリアアドバイザー組織、それぞれのマネジャー、部長職を経験して、2021年に代表の南雲とsincereedを創業いたしました。    

DXやIT領域の営業やマネジメント経験が長いこともあり、現在も同領域で30~40代半ばのハイレイヤーの方を担当させていただくことが多いです。具体的な職種では、プロジェクトマネージャーやデータサイエンティスト、UXデザイナー、セキュリティ関係ですね。

どのような企業への紹介実績が多いのでしょうか。

DX領域の求職者の皆様は、募集のかかっている求人も非常に多く売り手市場が続いています。例えば直近の選択肢には、大きく4つのパターンがあります。

一つは、大手事業会社。大手飲料メーカーやディベロッパー、損害保険会社、マスメディアなど非IT企業のDX部門への紹介です。

2つ目が、リクルートをはじめとしたメガベンチャーで、楽天、ヤフー、LINEなどIT系大手があります。

3つ目は、ベンチャーやスタートアップ企業のCXOなど、マネジメント職以上のポジションを紹介するケースです。

そして4つ目が、コンサルファーム。外資から日系大手まで幅広く紹介実績があります。

求職者の方それぞれのキャリア像によって、進みたい道は一律ではありません。業界の経験が長いこともあり、過去からの時間軸の中で多くの求職者の転職支援をしてまいりましたので、幅広い選択肢を提示できることが私の強みかなと思っています。

藤井さんが提案したことで、選択肢が広がった事例はありますか。

コンサル志望だった大手商社の20代後半の方が、検討の結果、ベンチャーに転職された     ケースがありました。

最初に相談にいらっしゃったときには、コンサル業界への転職ということでおっしゃって     いたのですが、その理由を伺っていくと「将来経営に携わりたいから」とおっしゃっておりました。経営を学ぶためにコンサルティング業界に進むのは一つの選択で、間違っているとは決して思いません。ただ、コンサル業界だけがそのルートだとは限りません。コンサルタントは経営者と対峙する機会が多く経営フレームを学ぶことはできますが、最終的に意思決定をするのはお客様。事業の意思決定をする経験は積めません。そこで、「当事者として意思決定ができるベンチャーやメガベンチャーで、若いうちから経験を積むのも一つの選択肢では?」と提案させていただき、コンサル業界も受けながらベンチャーと比較検討していった結果、最終的に年収を下げてもベンチャーに行く道を選びました。

両方を検討するというプロセスが大事ですね。

そうですね。非常に優秀な方でいらっしゃったので、コンサル業界のみの転職活動でも転職することはできたかと思います。でもそれが必ずしもベストな選択とは限りませんよね。できるだけ複数の選択肢の中で納得感を持って自身のキャリアをご検討いただけたらなと思っております。

また、大手事業会社のDX部門は新しく立ち上がった組織が多く、結果的にベンチャー気質のような組織が多く、「大手で安定したい」というマインドの方とはマッチしなくなっています。「カオスな環境で成長したいからベンチャーに行きたい」という求職者に、「大手事業会社でも、新たな組織から会社全体を変えていくようなダイナミックなチャレンジができますよ」とお伝えした結果、そちらを選択される方も少なくありません。

どこの会社を選べば行けば、どのようなキャリアが積めるのかを求職者の方がご自身で理解されるのは難しいことかと思います。数ある道をフラットにお伝えして、ご自身の人生を自分で選んでもらうことを大切にしています。

ハイレイヤー層に合った、効率的なコミュニケーションを心がける

粕谷:

具体的なサポート内容で、藤井さんならではの取り組みや工夫されていることはありますか。
藤井さん:

ハイレイヤーの求職者の方とは、適切な距離を保ちながらサポートしています。こちらから手取り足取り頻繁にとるようなコミュニケーションではなく、「困ったらいつでもご連絡くださいね」とお伝えして、連絡がきたときには即対応するスピード感を大切にしています。

現職もお忙しく、複数のエージェントとやりとりしている方も多いので、最低限のコミュニケーションで伝えるべきことを端的に伝えます。電話をするときには、事前に質問内容をメールし、「この件でお電話します」と目的を明確にしたり、「~~についてこうお考えではないですか」などと仮説をぶつけることで理解を早めたり。求職者の時間を大事にしようと、細かなコミュニケーションに気を配っています。

なるほど。すると、面談の時間や回数も少ないのでしょうか。

面談は1回40分~1時間程度でしょうか。ご経歴の部分は職歴を拝見すればわかるので、面談では職歴書の外にある今後どうキャリアを描いているのか未来について話をお伺いし、キャリアのディスカッションをすることが多い気がしています。

書面を見ればスキルや経験、実績を理解できるのは、藤井さんの経験値があるからこそですね。

いえいえ、皆さんが職歴を丁寧に書いているからこそです。ただ、リクルート時代に1万人以上のレジュメを読み、面談や面接でも1000人以上の求職者とお会いしてきたのは、一つの強みかもしれません。

面談では、転職の相場観と、その方のキャリアならどんな転職先が候補としてあるか、先ほどお伝えした4つのパターンでお話します。その中で興味のある領域があれば、これまでの転職事例を交えて詳しく説明しています。

私自身のマネジメント経験が長いこともあり、求職者の皆様と同じ視点で会話ができることも大きいかもしれませんね。例えば「マネジメントがやりたい」と言っても、「戦略寄りのマネジメントをしたいのか」「個人を活かして組織活性化させるマネジメントなのか」など、マネジメント業務の中には非常に幅広い要素があります。業務の違いを理解し、細かな粒度で話せる点も、求職者の方とフラットにコミュニケーションが取れる理由なのかなと思います。

最適な意思決定を支える、透明性の高い情報提供が強み

粕谷:

改めて、求職者にとって藤井さんに転職サポートをお願いする価値は何だとお考えですか。

藤井さん:

最適な意思決定ができるように、すべての選択肢をお伝えするところでしょうか。

内定に至るまでのサポートには全力を尽くしますが、その後の入社を決めるのはご本人。それぞれの人生なので、後悔のない決断ができるように、ご自身だけではとれない情報を提供するのが私の役割だと考えています。

そのため、企業のいいところも悪いところもすべてオープンにお伝えしています。透明性の高いサービスを受けたい、判断材料にするためのプロのセカンドオピニオンが聞きたいという求職者の方には、価値ある情報をお伝えできるのではないかと思います。

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