2022.03.24

リクルートやパーソルキャリアなど人材紹介会社に特化。個社の違いを丁寧に伝え、サポートした転職者の早期退職はゼロ

業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップエージェント。エージェントファインダーで紹介する各転職エージェントは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇る転職エージェントにその秘訣を伺いました。

松尾 草介
株式会社コンプリート
代表取締役

1977年、京都府京都市生まれ。京都大学を卒業後、株式会社リクルートエイブリック(現リクルートキャリア)に入社。人材紹介のリクルーティングアドバイザー(企業担当営業)としてキャリア採用支援に携わる。2007年、当時最年少で累計売上10億円を達成。2012年、現役社員で唯一となる累計売上15億円を達成し、全社表彰を受ける。2013年、株式会社コンプリート設立。代表取締役就任。

人の人生や会社の未来を変えられる、人材紹介会社の仕事が好きだった

粕谷:

松尾さんは、人材紹介会社向け転職エージェントとして活躍されています。どんな企業へのご紹介が多いのでしょうか。

松尾さん:

リクルートやパーソルキャリアなど、デパート型の大手人材紹介会社のほかに、特定の業界や職種に特化した転職エージェントにも数多く紹介しています。年間100名ほどの候補者にお会いし、その方の希望と企業特性を鑑みながら年間20名ほど決定しています。
人材紹介会社に特化した転職エージェントは珍しいのではないでしょうか。この領域に絞っている背景や思いを教えてください。
前職(リクルートエイブリック:現リクルートキャリア)での人材紹介の仕事に、強い思い入れがあったからです。

2013年に転職エージェントとして独立するにあたり、どの業界に特化していこうかと考えました。前職では大手製造業や金融業界も担当しており知見はありましたが、人と企業のマッチングにもっとも情熱をもって取り組めると思ったのが人材紹介領域でした。

そもそも私自身が前職に入ったのは、「より多くの人がゴキゲンに働ける世の中になってほしい」という理由からでした。大学時代に留年したため友人たちが先に社会人になっていったのですが、みんな働き始めた途端に、暗い表情になり愚痴が増えていくことにショックを受けたのです。一人ひとりがもっとイキイキと働ける社会にするために、個人と企業のWin-Winを実現できるのが人材紹介業だと思いました。

入社時の志を今も持ち続けるのは、なかなかできることではありません。人材紹介の仕事を好きだと思う原体験はあったのでしょうか。
初決定の仕事で、小さな町工場への転職サポートをしたのですが、後日その職場を訪れたとき「あなたのおかげで、毎日楽しく仕事ができて本当に助かっています」と頭を下げていただいたのです。その瞬間、鳥肌が立って涙が出そうになりました。自分が機会を作ることで、人の人生や会社の未来を変えることができる仕事なんだと、今でも当時のことを振り返っては初心に返っています。

転職ありきの話はしない。キャリアに対するモヤモヤが解消されることがゴール

粕谷:

候補者とのコミュニケーションで心がけていることはありますか。
松尾さん:
初回面談では、自己紹介とサポートスタンスを詳しくお伝えします。

私は、候補者の背中をぐいぐい押すことはなく、「早く受けましょう」「たくさん応募しましょう」などと勧めることもありません。

面談でお会いした段階では、転職ありき、求人紹介ありきだとは思っていません。私に会ったということは、仕事やキャリアに対して何かしらのもやもやした気持ちを抱えているということ。それが解消されたり、気持ちが軽くなったりすることをゴールにしています。

伺った内容によっては転職をお勧めしないこともありますし、今の会社でこんな仕事や経験を積んでから動いた方がいい、といったアドバイスもします。「今日話した内容を、そのまま上司に相談してみては?」とお伝えすることもあります。

そのスタンスで一緒にやりたい、と思う候補者の方をサポートしていくんですね。
そうですね。転職エージェントと候補者との相性はとても大事だと思うからです。候補者の方には、面談の場をどう使いたいのか、相談したいことがあれば最初に教えてください、ともお伝えしています。

アナログな情報提供で、候補者と企業を丁寧にマッチング。紹介者の早期退職はゼロ

候補者の希望を重視するとおっしゃいましたが、経験や実績、市況などから皆さんの希望が通るとは限りません。どのようにアドバイスを進めていきますか。
おっしゃる通り、未経験者などはとくに、一足跳びで人材紹介会社にたどり着くのは難しい方もいらっしゃいます。

その場合は、年齢や希望業界、職種の観点から一緒に作戦を立てていきます。20代でしたら「いったん業界を近づけて、こんな企業で経験を積んでから、次のステップで希望を叶えましょう」といったように。

私は人材紹介会社専門のエージェントで対象が限られているので、ほかの業界に転職をお勧めする際はその領域に強いエージェントを紹介することもあります。

業界未経験者、経験者ではアドバイス内容も変わると思います。どのような情報提供をしていますか。
未経験者の方には、「人材紹介会社とは何か」の基本からレクチャーするので、初回面談が3時間近くになることもあります。具体的な業務内容や求められる要素、私の経験を踏まえた仕事の魅力も伝えますが、だからといって“お勧めする”のではありません。仕事の特徴を客観的にお伝えし、「今日の話を聞いた上で、人材紹介会社に挑戦したいと思ったら一緒に進んでいきましょう」と、一度持ち帰って検討いただくようにしています。

業界経験者の方には、次はどんな領域でやりたいのか、どんなポジションに就きたいのか、具体的な希望条件を聞いていきます。

また、カルチャー面などアナログな情報提供は手厚くするよう心がけています。人材紹介会社には、各社が大切にしている価値観があり、仕事の進め方、お客様(求人企業や求職者)とのコミュニケーションの仕方も異なります。個人と会社の価値観が合っていないと入社後にうまくいかず、結局は早期離職につながってしまいます。

そこで、どんな社長がどんな想いで立ち上げた会社なのか、現在はどんな状況で、どんな未来を目指しているのかを丁寧にお話しするようにしています。また、報酬体系には会社のポリシーが反映されていることも多いので、その内容から事業や従業員に対する考え方も伝えています。

マッチングを考え抜いた上でご紹介していることが奏功しているのか、これまで紹介した方で早期離職となったケースは1件もありません。

求人企業の“アナログな情報”は、どのように収集されていますか。
求人企業の代表や、人事、役員から直接話を聞いています。ただ、人事の話だけでは会社のいい面しか出てこないので、働いている社員から話を聞くことも多いです。その会社を辞めた人や辞めたいと思っている人とつながりがあれば、その話も聞くようにしています。転職サポートした方には「入社後はどうですか?」とフォローを入れているので、現場の話を集めやすいんです。

会社のいい面も悪い面も、それぞれの主観が入りますので、できるだけバランスよく情報を集めた上で、候補者の方には客観的にお伝えしています。

長い人生をハッピーにするための仕事選びをサポートする

採用確率を高めるために行っている対策、サポートはどんなことがありますか。
面接対策として、想定質問に対して回答を一緒に整理していきます。

これまで紹介してきた企業情報、面接での質問内容、候補者へのフィードバック内容はすべてドキュメント化しており、各社膨大な量になっています。それらをもとに、「過去の面接ではこんなことを聞かれました」「こんな理由で受かっている人、落ちている人が多いですよ」というのをお伝えします。

模擬面接は、私自身ロープレが好きじゃなかったこともあり、あまりやらないですね。

候補者にとって、松尾さんにサポートをお願いする良さはどこにあると思いますか。
私の特徴は、目の前の短期的なキャリアだけではなく「長い人生をハッピーにするために、仕事をどうしていきたいか」という視点で話をするところかな、と思っています。

大きな強みはやはり、人材紹介会社専門として業界情報を豊富に持っているところですね。各社の仕事の進め方、任される業務範囲がどう分業化されているかまで詳細にお伝えすることができ、候補者の方が重視しているポイントを厚くお話しできます。

また、候補者が仕事に向いてそうか、向いてなさそうか、自分なりに見えることもあります。本人のいい気づきになるのであればフィードバックし、私を通して転職活動をすることがなかったとしても、「相談してよかった」「いい面談時間だった」と思ってもらえたらいいなと思います。

フラットにアドバイスをしてくれる存在は心強いですね。
最後に、転職を考えている候補者に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。
転職エージェント選びは使い分けが大事だと思います。

大手人材紹介会社は、幅広い情報を持っているので、今の市場にはどんな求人があるのかを知りに行くにはいいでしょう。一方、志望業界を絞っている方で、深いアドバイスを求めるフェーズでは、業界に特化した転職エージェントがいいと思います。

誰から受けるかで採用決定率が変わることは、現実としてあります。企業情報をたくさん持っていたり、企業とパイプを持っていたりするエージェントを見極めてもいいのでは。好き嫌いや相性も重要なので、「この人となら一緒に相談しながら動いていける」と思える人に出会えるよう、比較検討しながら決めていってほしいですね。

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