業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップヘッドハンター。エージェントファインダーで紹介する各ヘッドハンターは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇るヘッドハンターにその秘訣を伺いました。
今回登場いただくのは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントで9年にわたりコンサルタントとしてご活躍された、One Work株式会社の渡邊氏。前職からスタートアップ領域の転職支援を実施し、現職ではスタートアップの中でも特にAIスタートアップへの転職支援の実績が豊富。クライアントである求人企業の経営陣と一緒に企業の成長に必要不可欠な人材の採用をするために転職者と対峙しているヘッドハンター。
そんな同氏に、ヘッドハンターへと至った経緯やスタートアップ転職を実現させるサポート内容について詳しく伺いました。
渡邊 卓哉さん
One Work 株式会社
エージェント
大手製造業向けの人材企業などを経て、2014年にハイクラス層の転職に強い、株式会社ジェイエイシーリクルートメントに転職。外資系自動車関連企業などを担当し、2021年にスタートアップ領域への転職支援に従事。その後2023年にスタートアップ領域に特化したOne Workに参画。現在はAIスタートアップ領域への転職を得意とする。
粕谷:
渡邊さん:
2014年から株式会社ジェイエイシーリクルートメントで人材紹介の仕事に携わりました。入社当初は、横浜支店で製造業以外の多岐にわたる業界を担当。特に医薬やメディカルデバイスなどのクライアントを担当しました。
横浜支店での3年間の後、本社に異動し、自動車領域の外資系クライアントを担当。自動車チームのリーダーとして8名のチームを率いました。経験の長いメンバーをまとめるのに苦労しましたが、メンバーから認めてもらうためにも今までとは異なったやり方で圧倒的な成果を出そうと成果にコミットした良い経験でした。苦笑
そうですね、コロナがきっかけでスタートアップ領域への支援に関わるようになりました。
具体的には、コロナのときにこれまでの自分自身の考えやキャリアを振り返り、ガラッと考えが変わったタイミングでもありました。
それまで一定の成果は出してきた自負はあったものの、この出してきた成果というのは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントという会社のブランドがあって初めて成立しているのではないか?また長年携わってきた自動車業界は既に確立されている業界だった、と。全く正反対のマーケットに行きたいと思い、役員に直接掛け合ってスタートアップ領域を支援する部署に異動しました。
それまでは大きな企業を担当していたこともあり、年間100名の採用を支援するとか、対面する人事のミッションとしてその採用人数を充足させるために支援をしていた感覚がありました。ところがスタートアップの採用は、会社のこれからを担う重要なミッションを遂行できる、企業にとって必用不可欠なたった一人の人材を1名取る!といった感じです。採用人数としてはこれまで支援していた数とは比較にならない程少ないのですが、会社側のこの採用にかける熱量や想いが今までとはまるで違う、ということを感じました。
またこれまで採用に関わってきた瞬間を振り返った時、このような採用に向き合いたい、採用のあるべき姿ってこれだなと。人の採用がダイレクトに企業の成長につながると感じて、スタートアップ企業への採用支援をしていきたいと思いました。
粕谷:
シリーズA~CのAIスタートアップです。
シリーズAは数千~数億程度の資金調達は完了しているがPMF(※プロダクトマーケットフィット)はこれからというフェーズの企業、シリーズBからCは何度かの資金調達が完了、PMFし、そこからさらにIPOに向けて組織やサービスを拡販していくというフェーズの企業で、人数でいうと、30~100名弱くらいの規模感です。
AIスタートアップに興味を持った理由は、成長性や勢い、AIの大きなマーケットポテンシャルを感じたからです。また事業成長に必要な人材であれば年齢関係なく採用し、事業をドライブすることにフォーカスしているという点でも興味が持てました。
具体的には、東大初のスタートアップであるACES社、こちらは事業責任者クラスやエンジニア、ITコンサルタント、DXコンサル、機械学習エンジニア、などの支援をさせていただいてます。
50代の方の採用も非常に多く、様々な経験を積んできたシニアクラスの方たちがACES社に可能性を感じ入社、即戦力化し活躍しています。
そうですね、シリーズA~グロース市場への上場企業まで15社程深くお付き合いしている企業様があり、それらの企業様のご紹介が可能です。またこの2年間で30名程の転職支援をさせていただいております。
求職者の未来を提示することだと考えています。
はい、未来を提示するためには、まず求職者が私との面談や今回の転職活動において何を解決したいのか、何を目的に私との時間をとってくれているのかを確認・把握することを大切にしています。
また過去・現在の意思決定における背景をしっかりと理解すること。その方が何を大事にしてきてどういう価値基準を持っているのか、そこに業界・転職マーケットの動向を掛け算し、その方の未来を提示することで、キャリアの可能性や方向性を解像度高くイメージしていただけるようにしています。
私がお会いしている方々は、レイヤーが高い方たちが多いので、面接にむけて初歩的なことはあまりお伝えしませんが、企業がどういう人を求めているか、特にスキルや経験ではなく、タイプマッチについて言語化してお伝えするようにしています。
企業面接において、「なんかちょっと合わない」みたいなフィードバックで見送りになることがありますが、その「なんかちょっと合わない」を徹底的に言語化していますね。
企業の面接に数回同席し、面接官の志向や考え方の癖、面接で出す雰囲気、身振り手振りがある臨場感がある人が好きなど、例えばこういうことを全て把握し言語化しています。このようなソフト面のアドバイスをすることで、内定確度を高めていくということを実践しています。
そうですね、私は企業のボードメンバーや最終的な意思決定者と会話して、求人の依頼を受け、コミュニケーションしているので、求人の内容だけでなく、会社のリアルな現状・課題・思いをダイレクトに求職者に伝えることができます。
また求職者が求めること、例えば、希望年収、タイトルやストックオプション(SO)の付与率など直接意思決定者に交渉しにいくので、私が介在することで求めることを獲得できる確率は確実に上がると思います。
はい、そうですね、求職者が本気で覚悟をもっていれば、当然私も本気で企業へ交渉します。
世の中に創造と革新を与えるような技術に携わりたいという情熱をお持ちの方、挑戦と学びの機会が満載の環境で、ご自身の力を試してみませんか? ここでしか得られない刺激と成長の機会をご支援させていただきます。