2026.09.04

製造領域の深い理解から、大手企業へのキャリアアップや、商社・コンサルへのキャリアチェンジを実現

業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップヘッドハンター。エージェントファインダーで紹介する各ヘッドハンターは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇るヘッドハンターにその秘訣を伺いました。

越場 大貴さん
sincereed株式会社
エージェント

同志社大学文学部卒業。2013年に新卒で人材派遣会社に入社し、製造領域の派遣営業に従事。2021年から株式会社マイナビに入社。東海エリアの製造領域の法人営業に従事。2023年には新規企業開拓ランキングで全社1位を獲得。2024年、sincereed株式会社に入社し、製造領域の事業拡大に参画。

一貫して製造領域を支援。業務理解の深さが強み

粕谷:

まずは、人材紹介の世界に入られた経緯を含め、これまでのご経歴を教えてください。

越場さん:

新卒で総合人材会社に入り、法人担当として、製造領域の派遣営業、労務管理、HRシステムの拡販を約8年担当しました。その後、コロナ禍で製造業の稼働が一時的にストップしてしまう事態を経験し、自身のキャリアの将来性や、求人企業への本質的なご支援とは何だろうと考えるようになりました。

そこで、派遣という雇用形態ではなく、正社員採用の力になりたいとマイナビに転職し、それまでの経験を生かして製造領域を担当。リクルーティングアドバイザー(RA:求人企業窓口)として求人票の作成や人材要件定義などを進める中で、求職者の方にも寄り添いたいと考えたことから、両面営業ができる当社への入社を決めました。

両面型営業のエージェントはほかにもある中で、とくにsincereed株式会社に惹かれたポイントはあったのでしょうか。

前職で、HRテクノロジーSaaS「リクナビHRTech」というシステムを使う機会があったのですが、その新規事業開発を担当したのが、当社代表の南雲亮なんです。とても便利なシステムで、これを開発しようと考えた南雲の思想に惹かれたところは大きかったですね。

アナログに物事を進めようとしがちな人材紹介業で、テクノロジーをどんどん活用していこうという考え方と、一方で、人と人とのアナログなコミュニケーションも大事にしていこうという思いのバランスがいいな、と。南雲がリードする会社なら、デジタルとアナログのそれぞれの良さを生かしながら、求職者の方に向き合えるだろうと考えました。

なるほど。トップの考えに共感できるかどうかは大事なポイントですよね。これまで一貫して製造領域に携わっていますが、sincereedにおいても引き続きその経験を生かしているのでしょうか。改めて、越場さんが強みとしている業界や領域を教えてください。

前職では、大手・準大手・中小企業、規模を問わず支援を行い、2021年の入社以降、自ら100社以上の企業開拓を行いました。自動車、電機・半導体、工作機械、化学など幅広い業界への支援実績があるのが、私の強みだと思っています。

当社では、主に“製造業にいらっしゃる方のキャリアアップ・キャリアチェンジ”をご支援しています。中小・中堅企業から大手メーカーへの転職や、商社やコンサルファームなどへの転職も多くサポートしてきました。

職種は幅広く、営業から調達、生産管理、品質保障、生産技術、機械設計など製造業にかかわるあらゆる職種を担当しています。ものづくりの上流から下流までのエンジニアリングチェーンと、消費者に届けるまでのサプライチェーンという縦軸・横軸をすべて見てきたので、「この職種でこの経験をお持ちの方なら、〇〇企業の求めるスキル・経験にぴったり合っている」といった理解が深いのではないかと自負しています。

メーカーから商社への転職支援で、年収300万円アップを実現

粕谷:
そんな製造領域の知見を生かして、越場さんだからこそ創出できたマッチング事例には、どのようなものがありますか。
越場さん:

いろいろなケースがあるのですが、一つは、メーカーから商社への転職事例があります。メーカーで海外営業をされていた28歳の方で、担当していた商品では海外市場が縮小していくのが目に見えており、「もっと大きな規模のビジネスをやりたい。新規開拓にも挑戦したい」という思いをお持ちでした。商社でちょうどマッチするポジションがあり、年収600万円から900万円へ、大幅アップの転職を実現されました。

それはすごいですね。越場さんのどのようなサポートが、転職成功につながりましたか。

その方は初めての転職で、何をどうアピールすればいいかわからない、という状態からのスタートでした。面接対策は、一次、二次、最終の前後で時間を作り、計9回は行いました。

その商社は前職でもRAとして担当していたので、人材ニーズの理解がとても深かったんです。企業から求められる要素と、求職者ご本人のWILLがマッチしていると確信できたので、自信を持ってアドバイスできましたし、「なぜこの商社に行きたいのか」という志望動機や転職理由の一貫性も一緒に考えていくことができました。面接で何を聞かれても、同じ軸に行き着くように面接準備を重ねられたことで、説得力のある受け答えができたのではないかと思っています。

ほかにも事例があればぜひ教えてください。

外資系のファクトリーオートメーション(FA)の設備メーカーにいらっしゃった方を、国内最大手のSIerのDX営業へご支援したケースもあります。

この方は3社経験のある39歳で、「次を最後の転職にしたい」と思っていらっしゃいました。経験を生かせて、かつ景気や社会情勢などの外的要因に左右されにくいビジネスを手掛ける大手企業はどこか。探す中で、公共サービスやインフラも手掛ける高い技術力を有した、そのSIer企業なら、FA設備に関する知見も生かせると考えました。

マッチする求人選びにおいては、当社独自のマッチングシステムからピックアップされた求人情報を参考にしました。アナログ的なヒアリングと、当社のデジタル技術を活用して実現できた転職事例だと思っています。

“もやもや”の言語化を最後までサポートしていく

粕谷:
求職者とのコミュニケーションで心がけていること、大事にしていることを教えてください。
越場さん:

面談では、大きく2つの点を重点的にヒアリングします。一つは、これまでの仕事で面白さややりがいを感じたことはなんだったのか。もう一つは、現職で気に入っているところはどこか、です。

キャリアが長い方でも短い方でも、「あの仕事の、あの瞬間が嬉しかった」「達成感があった」という経験は必ずあるはず。その要素が引き続きあるような転職先のほうがキャリアは充実すると思うんです。転職はどうしてもリスクがあることなので、現職で気に入っているところをヒアリングし、ポジティブな面を次の環境でも感じられるようにと、マッチングを心がけています。

選考が進んでいった際の面接対策はどのように行っていますか。

当社では、これまで面接を受けた求職者の方にアンケートを取っており、どんな質問をされたのかという情報が蓄積されているんです。そこから私が想定問答集を独自に作り、求職者の方に回答を考えてもらった上で、フィードバックを重ねながら言語化のお手伝いをしていきます。

求人企業様とは月1回の定例会での情報交換や、新しい求人が出てきた際の打ち合わせ設定など、常に鮮度高い情報を得られるように動いています。企業側のニーズをタイムリーに捉え、求職者にお伝えすることもいつも意識していますね。

求職者が最終的に内定承諾する段階では、どのようなサポートをされていますか。

オファー面談は必ず設定させていただいています。選考の過程で聞けなかったこともすべてクリアにしてご入社を決めていただきたいので、オファー面談で企業側に何を聞いたらより決断しやすくなるのかを一緒に整理していきます。

何よりも大事にしているのは、求職者の方にとって「納得感のある転職活動」になること。どんな些細なことでも解像度高く情報を得て、不安なく入社できるよう最後まで伴走することが、私の役割だと思っています。

求職者に寄り添うスタンスが素敵ですね。最後に、求職者の皆さんへメッセージをいただけますか。

前職を含め14年のご支援経験から、求職者の方のもやもやや、漠然とした不安感を一緒に整理していくことが、私の得意な部分だと思っています。「もっとこんな仕事がしたい」「こんなチャレンジができたらいいな」とぼんやりとでも思っている方がいらっしゃれば、ぜひ言語化のお手伝いをさせていただけたらうれしいです。

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