業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップヘッドハンター。エージェントファインダーで紹介する各ヘッドハンターは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇るヘッドハンターにその秘訣を伺いました。
今回登場いただくのは、sincereed株式会社でヘッドハンターをされている山口氏。
事業会社の人事としての採用経験を活かしながら、主に管理職やCXOクラスのコーポレート職種に強みがある方です。
現在はsincereed株式会社で人気大手事業会社のコーポレート職種への転職支援をされている同氏に、ヘッドハンターへと至った経緯や転職を実現させるサポート内容について詳しく伺いました。
山口 恵右さん
sincereed株式会社
エージェント
新卒採用のRPO企業のコンサルタントを経て、事業会社の人事として、新卒・キャリア採用を経験。2018年に人材紹介業界に転職し、両面型エージェントとして、主にコーポレート領域を中心に、ジュニアクラスからエグゼクティブクラスまで、業界問わずに豊富な支援実績を保持。また、マネジメント、人材紹介事業の立ち上げも経験。2024年にsincereed株式会社に参画。
粕谷:
山口さん:
経歴としては、大学院を卒業後、新卒採用を中心としたRPO(採用代行)の企業に入社しました。その後、RPOでの業務経験を活かして事業会社に転職し、新卒やキャリア採用の人事を経験。それから、前職の人材紹介事業を展開する企業に転職しました。なぜ人事から人材紹介に移ったかというと、事業会社の人事をやっていると、自社の採用基準に応じて、合格・不合格を出す必要があります。不合格の場合は応募者である求職者との関係性が途切れてしまいますが、求職者の人生に長期的に寄り添っていきたいという気持ちが強くなったというのが、人材紹介を始めたきっかけです。
事業会社の人事経験も活かして、人事を含むコーポレート職種を担当してきました。人事をはじめ、経営企画や総務、経理、法務などの40~50代の管理職やCXOクラスのようなエグゼクティブなポジションを担当してきました。
はい、現職のsincereedでもコーポレート職種を担当しています。年齢的に前職よりは若くなり、20~30代の課長やマネージャークラスがメインになっています。コーポレート職種はどの企業にもある職種なので、業界はあまり関係ありませんが、sincereedでは超大手企業が中心ですので、そういった企業のコーポレート職種をご支援させていただいています。
私の経歴として事業会社の人事をやっていたこともあり、人事をはじめコーポレートなどの管理部門系職種の仕事イメージが非常にリアルにわかっているということがあります。そのため自ずと実績が増えて、それが強みになっていったということだと思います。
求職者との面談時においては、関係性を構築することと、その方を深く知るためにいろいろ深掘りしてお聞きする、ということを意識しています。ご経歴や転職に対しての希望などはもちろんですが、本当に転職をする必要があるのかということなどを掘り下げてお聞きすることで、転職理由や転職に対しての希望をより明確化していくようにしています。
そうですね、基本的なことだとは思いますが、履歴書・職務経歴書の添削や、オンラインで顔を合わせた形で面接対策などをさせていただいています。また受ける企業によって面接で聞かれることや見ていることなどが異なるので、それぞれの面接のポイントをお伝えして、選考の合格確度を上げるということをしています。
企業によっては実績や過去のデータがあるので、実際の面接官の情報や、面接時の質問、またどういったコミュニケーションが好まれるか、などをお伝えしていますね。
一番大事にしているのは、面接後のフィードバックを早期に回収して、企業側にお伝えしていくことです。
具体的には、求職者が面接を終えた感想や面接で言えなかったことなどを補足したり、追加質問をしたり。それをスピード感を持って企業側にお伝えすることで、面接が終わって企業側の温度感が高いうちに評価にプラスしていただく。そうすることで、選考通過や内定を出していただけたケースがいくつもありました。
転職をする、ということは、人生においてそう多くない経験かと思います。
また、なかなか勇気のいる行動だと思います。
転職をするということで、今の悩みが全て解決する、人生の成功に通ずるかというと、そうでもない。現職に残り、解決できることもあります。転職のプロ、というのはおこがましいと思いますが、転職支援を多くさせていただいてきた経験を活かし、まずは客観的に今のキャリア、並びにこれからのキャリアへのお考えをお伺いして、現職に残ることも選択肢として置きつつ、キャリアの相談をさせていただきたいと考えております。
キャリアのかかりつけ医と捉えていただき、ぜひご相談ください。