業界・企業に特化し、誰よりもリアルで最新の情報を持つトップヘッドハンター。エージェントファインダーで紹介する各ヘッドハンターは、採用決定率を高めるためにどのような工夫を凝らしているのか。エージェントファインダー代表取締役・粕谷暢司が、特定の業界や企業への高い内定率、リピート率を誇るヘッドハンターにその秘訣を伺いました。
今回登場いただくのは、sincereed株式会社でヘッドハンターをされている北辻氏。
これまでご自身も転職回数4回と転職活動における成功と失敗を経験。リクルートでキャリアアドバイザーとしてMVPを連続受賞されるなど、転職活動における経験からの知見と実績が豊富な方です。
現在はsincereed株式会社で関西エリアの大手事業会社のビジネス職種や管理部門職種を担当されている同氏に、ヘッドハンターへと至った経緯や人気企業への転職支援を実現させるサポート内容について詳しく伺いました。
北辻 健太さん
sincereed株式会社
エージェント
関西大学卒業後、大手証券会社に入社。その後、外資系医療機器メーカー、大手証券会社で主に法人営業を経験。2016年に株式会社リクルートキャリア(現リクルート)に入社し、転職エージェントとして転職支援、関西支社のマネージャー、Fintech系SaaS領域の企画職を経験。2024年にsincereed株式会社に参画。
粕谷:
北辻さん:
大学卒業後、SMBC日興証券に入社し、3年間金融商品の資産運用のリテール営業に従事しました。その後、ジョンソン・エンド・ジョンソンに入社し、医療機関向けに医療機器の営業をしました。それから、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社。4年間法人営業として、未上場法人の資金運用提案、公共公益財団法人部では債券や額の大きい資金運用の提案営業をしていました。
2016年に旧リクルートキャリア(現:株式会社リクルート)に入社をして、最初の3年間は金融領域のキャリアアドバイザー、その後2年半は関西の管理部門領域、人事・経理やマーケティングといった職種のキャリアアドバイザー組織で、マネージャーを2年半やりました。
それから人材紹介事業の事業開発系のマネージャーを1年半経験し、社内の公募・異動制度を使って、1年間SaaS領域の営業企画に従事。2024年の4月からsincereedに参画しました。
現在は、関西支社の立ち上げポジションで入社したこともあり、関西エリア領域の大手事業会社様を中心に、ビジネス部門、いわゆる、営業をはじめ企画系の職種、経営企画、事業企画、営業企画、事業開発、また管理部門系の職種、人事総務、マーケティングなどの職種を担当しています。
そうですね、リクルートキャリアの時に、1年間に130名の方々の転職支援をさせていただいたことで、4Q連続でMVPを受賞しました。
得意なところは企画系職種や営業職種だと思っています。事業企画、事業開発、営業企画、営業職、このあたりは自分自身がこれまで経験してきていることもあり、得意だと思います。
年齢は26歳から39歳くらいで、社会人として経験がある方々になります。業界は様々ですが、中でも製造業で企画系の方やIT業界の企画系の方が多いですね。年収帯は600万~1300万くらいの方々にお会いしています。
そうですね、工夫していることは二つあります。一つは当たり前ですが、しっかりと求職者のことを理解するために表面的なことだけでなく、深掘りして理解することを意識しています。お会いしている方々が経歴的に優秀な方が多い一方、経歴だけではわからない部分や言語化されていない部分については結構深く掘り下げてお聞きします。
もう一つが、自分で一社一社求人企業をまとめた資料を作っていて、それを投影しながら情報を可視化した状態で求人の説明をしています。そうすることで結果的に面談した方の50%はご紹介した求人に応募していただいています。
大枠と各論と二つに分かれますが、まず大枠は分かりやすさだと思っています。その分かりやすさというのは、事業、業務内容、カルチャーの三つだと思っていまして、そこを概観できちんと話せる、要は理解しやすく整理してお伝えできているというのが一つだと思っています。
また各論で大事なことは、人事と接していないと分からないような情報。具体的には、例えばこの企業の面接官、人事はどういうタイプの人なのかとか、この企業で働いている方にはこういうタイプの人が多いなど、具体的な情報をお伝えできるかどうかだと思っています。
そうですね、面接対策については求職者の方のタイプによって分かれますが、方法は二つあります。まず面接で会話する内容において言語化に苦戦されているタイプの方には、論点設計を大事にしています。言語化が苦手な方は優秀なご経歴の方にも少なくはないのですが、そのようなタイプの方には、howを伝えるのではなく、何を考えるべきなのかを考えてもらうようにアドバイスします。
例えば志望動機の場合、「この企業の事業の強みは何だと思いますか」とか、具体的なテーマを挙げてサブ論点化していき、これを考えてみてください、といった論点設計は結構こだわってアドバイスしています。
もう一つの言語化できるタイプの方に関しては、論点設計という対策ではなく、実際に過去の面接で聞かれた質問、過去の面接で不合格になった方のお見送り理由や合格者の合格理由など、これまで積み上げてきたナレッジや情報をお伝えしていく方法で選考対策をしています。
はい、これも二つありまして、一つは当たり前ですが、スピードには特にこだわっています。スピードというのは、具体的には面接を終了した後に求職者から面接の感想を確認して求人企業側へフィードバックするスピード、もっと具体的に言うと、面接が終わった15分後には求職者の方と連絡を取るようにしていて、その内容を企業へすぐにお伝えしています。
もう一つは、企業側に求職者の面接の感想や伝えるべきことがあるときには事実と解釈に分けてお伝えするということを意識しています。
そうですね、三つあると思っていまして、一つが情緒的な価値だと思います。私自身がいろいろなキャリアを経験してきまして、今5社目になります。その中で例えば、社会人2社目に経験した転職は表面上だけ見て失敗した経験だと思っています。
そういった転職における失敗や成功を経験していること。また前職のリクルートでは、いわゆる社内公募制度を使ったり、30代におけるキャリア形成をしたり、自分なりに悩みながら自分で意思決定してきたので、いろいろな求職者の価値観や、キャリアライフのパターンに共感できるんです。求職者の方が共感してもらって嬉しいかどうかは分からないですが、ちゃんと聞いてくれて、この心境、状況も分かってくれる人だな、という価値はあるのかなと思います。
二つ目は、機能的なものになりますが、自分自身が法人営業、営業マネージャー、営業企画、事業開発といったビジネス部門で幅広く経験をしていることで、職種それぞれの特性や魅力、どういうスキルが必要かを理解しているので、解像度高く詳しくお伝えできるところです。
最後は、転職活動の回数も含めて経験豊富なので、転職活動から生き方といったミクロからマクロまでお話できるのが価値だと思っています。
転職活動の目的は、今より充実した生活や仕事を手に入れることだと思います。しかし、その目的を具体化することは簡単ではありません。だからこそ、私は求職者様の転職目的を具体化し、現状とのギャップを見極めるお手伝いをさせていただくことが転職エージェントとしての介在価値だと思っております。どの業界や職種、企業が求職者様の理想に合致するのか、一緒に整理し、納得のいく転職活動をサポートさせていただきます。
本当に満足できる次のステージへ進むために、全力で伴走させていただきます。ぜひ一緒に、理想の未来を実現しましょう。